アメリカたばこ株BTIの下落について考える

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今日はブリティッシュアメリカンタバコ株(BTI)について考えてみたいと思います。

このところの下げがきっつーなBTIですが、管理人は42〜46ドルで200株ほど保有しています。

競合のPM(フィリップ・モリス)はこの数ヶ月で上げているのにBTIの下落要因を考えるといくつか考えられます。

このブログではその要因を評価して、今後の動向について予測してみたいと思います。

世界的な嫌煙ムードは向かい風にならず?

たばこは喫煙している本人だけではなく、周囲の人への副流煙による健康被害を伴います。

そのため、日本ではたばこに対して増税を繰り返してきました。

直近では今月初日(2018年10月1日)にも増税されましたし、2021年までに3回程度増税される予定です。

私の身の回りを見ていてもこうした値上げによって禁煙を決意する人はいます。

また飲食店、オフィスビルなどの屋内のほか、屋外でも公共の場所では禁煙となっている箇所がますます多くなっています。

管理人もタバコは吸わないので、こうした自体は大変喜ばしいと思っています。

タバコ株を買うのは高配当、収益の安定性、増配率などを考慮した側面もありますが、副流煙での健康被害があった保険料という意味合いでもあります。

将来のBTIの株価に与える要因

しかし、将来の見通しという側面では日本における喫煙率は益々低くなり、今後はタバコを吸っている人は相当珍しい目で見られるようになると思います。

他にもたばこ株への逆風はたくさん考えられます。

・金利上昇で価格が下落している債券の投資魅力が高まっており、高配当銘柄の魅力が相対的に低くなっている

・SRIや倫理的理由を背景に保険会社、銀行など各社ファンドがたばこ株のウエイトを落としている

・2016年にアメリカでのタバコ事業を開始するためにレイノルズの買収で増加した有利子負債を近年の高金利で嫌気した

ではなぜタバコ株を買っているかですが、いくつかの理由があります。

・イギリスに本社があるADR株なので配当への二重課税がない

・19年連続の増配

・レイノルズ(Reynolds)社買収で喫煙市場が好調なアメリカ進出

・高価格化路線で収益構造が改善

・依存性の高い商品性だが、国家的福利厚生により参入障壁が高く競合が少ない

・人口増加が期待できる新興国への投資効果が堅調

BTIの将来予測

まず長期保有を前提としているので、5年10年の景気変動によるキャピタルゲインについては要素として省きたいと思います。

そう考えると金利高による需給面や、支払い利率に依存したデメリットもスルーできます。

仮に考えたとしても好調なアメリカ市場への進出と有利子負債の支払い影響は相殺できそうです。

新興国での人口増加という流れは長期的に継続するため、大幅な規制が敷かれない限り市場の伸びによる恩恵を受けそうです。

治安がまだ安定していない新興国において、たばこなどの嗜好品が禁止されてしまうと、裏市場に資金が流出してしまいます。

たばこは高関税を掛けやすいので、国としても税収見込みとして認可しやすいという点も追い風となります。

また一度たばこが習慣づけられると結局ダラダラ喫煙してしまう人が多く、一定の比率で吸い続けるサブスクリプションビジネスのようになるので、安定感のある収益源となるのも魅力的です。

こうした常習性のあるプロダクトを扱っているため、仮にユーザーが一定の割合で禁煙したとしても、喫煙率の減少幅よりも値上げ率を高くすることで最終的にたばこメーカーが儲けることができると思っています。

(2018年10月19日加筆)

一方で長期的な懸念点としては政治リスクがのしかかりそうです。

イギリスのEU離脱交渉が難航したり、ハードブレグジットが起きてしまうと、EU域内におけるたばこに限らず英国の製造業全般の販売に影響を与えかねません。

イギリスは産業資本主義ではなく金融資本主義なので金融業を優先した判断の結果として可能性はありえますが、製造業全般に影響を与えればイギリスの存続に関わる問題にもなるので自国を代表する大手企業に悪影響を与えるような政策はとらないと信じています。

新興国のたばこ規制は緩い

新興国ではたばこ文化を規制できない理由から、今後も人口増加によってBTIの収益拡大に貢献すると思います。

また一度たばこ文化が国として出来上がると、常習性から排除することがなかなか難しく、BTIなどのたばこ産業からしてみれば一定の安定収益源となります。

日本では先細りの可能性は高いですが、アメリカでは今後の規制次第です。

管理人は先進国での喫煙ビジネスは新商品のグローなど、燃焼式ではない加熱式たばこが鍵を握っていると思います。

こうした新商品はまだ市民権を得ていませんが、規制されなければ喫煙率も維持できるのではないかと思います。

今後、BTIのメインフィールドはアメリカやイギリスなどの先進国からインド、フィリピンなどの新興国に移って行くと思います。

こうした地域では喫煙を禁止すると裏市場にたばこマネーが流れる可能性が高いので、法律で禁止される可能性は低く、BTIとしてはおいしい地域になるのかもしれません。

今はBTIの下落が続いていますが、長期投資という視点では新たな市場の開拓によって今後は反転すると思います。

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パウエル五郎

名前:パウエル五郎 年齢:30代 経歴:サラリーマン時代は赤い銀行で国内外の株式のアナリストやファンドマネージャーなど一貫して株式のトレーディングに携わる。 現在は日本株の個人投資家として独立。2016年にアマゾンを購入してからひたすら買い増し、現在はVTなど世界分散投資も実践。

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