今月も残すところ後1日となりましたが、9月は昨年までのアマゾン集中投資から高配当ディフェンシブ投資に切り替えて1年が経過した月であるため、月次振り返りとともに年次振り返りも実施していきたいと思います。
なお、今後のブログの比較可能性を考慮して月次振り返りは振り返り日から直近30日間としています。
マーケット環境
今月のSP500は2.93%上昇しました。
寄与度上位銘柄としてはウェイトの大きなAAPLが6%以上上昇したことにより、全体の10%程の0.24%押し上げました。
今月発表したiPhoneのフラグシップモデルであるiPhone 11 Pro Maxに対する初期需要と、新たなサブスク型サービスApple Arcadeのリリースにより、収益のiPhone依存からの脱却を市場がひとまず評価している格好です。
一方で、AMZNは2.20%下落したことにより0.06%の押し下げました。
上述の通りAAPLが大きく上げた一方でNFLX、FBなどの他のグロース銘柄が下落寄与上位銘柄にランクインしていることが特徴的です。
業種別動向を見ると個別銘柄で上位寄与銘柄にランクインしていたJPMやBAC、WFCなど、今年パッとさえなかった金融セクターが0.84%の寄与度と今月の上位に上がってきました。
投資実績
今月は総資産では0.83%の上昇しましたが、マーケットに対しては2.1%下回りました。
前述の通り市場全体が上昇したため、総資産ベースでは▲2.25%のキャッシュ保有要因が発生しましたが、キャッシュ要因を除外して現物資産に限定すると3.08%とマーケットに対して0.15%上回って推移しました。
市場に対する0.15%の超過リターンのうち、0.38%は個別銘柄要因であり、取引要因は▲0.23%でした。
0.38%の個別銘柄要因のうち、銘柄選定要因は▲0.43%、保有比率要因は0.81%です。
銘柄選定要因では4.90%下落したPYPLを保有していたことにより▲0.38%の影響があった他、10%上昇したJPMの非保有、1.73%下落したMCDの保有などの影響がありました。
保有比率要因では20%ほど保有していたVZと15%保有していたAAPLがそれぞれ4%、6%以上上昇したことにより、0.46%、0.42%パフォーマンスを押し上げました。
保有比率は前月同様JNJ、VZ、AAPLと3銘柄で50%以上を占めており、ついでBTI、GSと続きます。
下のグラフは直近3ヶ月間で購入した銘柄です。
保有比率の大きなJNJとVZ、GSはこの3Qで追加購入しました。
今月はJNJとXOMを3,000ドルほど購入しています。
こうしたポートフォリオにより、直近3ヶ月間で得た配当収入は以下のようになっています。
多めに保有しているJNJやVZと、配当利回りの高いBTIなどが大きく寄与しています。
以下、直近一年間の配当収入の推移です。
配当金についてはこの一年間、正確には11ヶ月間で912ドルとなりました。
一定の現金比率を確保するため1ヶ月間の売買金額の上限を5000ドルまでとしているので、まだまだ投資余力はあるものの、徐々に購入金額に応じて配当収入の増加を実感できるのは楽しいです。
昨年までのグロース投資ではこうはいきませんでした。
そのため、直近はアマゾン投資で得た実現益を高配当銘柄に淡々と入金していくプロセスを進めていきます。
年間を通して見ていくとやはりいくつかの銘柄で利確してしまったことによって、取引要因で悪影響が出ています。
年間という時間軸の中で往復売買をした結果、取引時間日の引け値に対する優位性(暗示的コスト)と実際の実現益を確保したものの、7月以前の米国株式の手数料の高さと円高傾向が続いたため、明示的コストでこれらのプラス要因を相殺してしまい、為替コストの分だけマイナスとなってしまいました。
このことからも短期売買をすべきではないことがはっきりとわかります。
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パウエル五郎

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