相場は正直な生き物
将来の見通しや経済の低迷を憂うと多くの投資家は悲観して持ち株を手放しますが、株式市場の方は一時的に下落することはあっても、ファンダメンタルが良ければすぐに回復します。
また逆に投資家のセンチメントが回復しても、経済が悪ければ相場も低迷します。
こうした市場の合理性は人々の将来に対する先行き判断の総意によって変化しますが、上がって欲しい、下がって欲しいという文字通り、ポジショントークに依存しないで経済を正しく反映します。
例えば2018年のクリスマスショックの後、アメリカ株のみならず日本株も含めた世界の株価指標は大きく下落しましたが、アメリカの経済指標は悪化していないのでマーケットは大きく戻しています。
日本株はアメリカに起因したクリスマスショックで引っ張られて下げた一方、その後はアメリカほど戻していません。
市場は嘘をつかないし、市場が全て正しいという市場原理主義は危険ですが、超長期的に見れば自分の期待や判断ではない客観的な拠り所を提供してくれます。
マーケットの客観性に基づくとこの後半年程度のリセッションの可能性は少し前より大幅に低くなりました。
少なくとも数ヶ月以内での可能性限りなくゼロになっています。
これはアメリカ政府機関の閉鎖による懸念が後退したことや、ブレクジットのハードランディングリスクも和らいだことを示しています。
こうした事実に基づけば大きなテロや戦争などの地政学リスクが起きない限り、世界は総意として混乱を避け、成長する意思があるので、アメリカ株の優良銘柄に投資していれば当面安泰だと考えるのです。
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パウエル五郎

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