日産とグーグルの自動運転化技術の提携が意味すること

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グーグルと日産・三菱自・ルノーの三社連合とグーグルの提携は何をもたらすのか

2018年9月18日にルノー、日産、三菱自の三社連合はグーグルとインフォテインメント(情報・娯楽)分野で提携するという発表がありました。

グーグルが牽引する自動運転技術

このニュースのポイントは、発表の1週間ほど前、自動運転の特許技術においてグーグルがトヨタを抜いて世界首位になったことに続き、自動運転の領域で車載OSのシェア拡大競争において世界の販売台数ランキング第2位の日産・三菱・ルノー連合を抑えたことで一歩リードしたということです。

グーグルは2009年に自動運転の技術開発を開始し、2012年にネバダ州、2015年にはカリフォルニア州で公道での自動運転の許可をもらっており、今でも毎日のように無数の自動運転車が町中を走りながら実験データを集めながら学習しています。

自動運転のレベル

実は自動運転技術には明確な定義と段階(レベル)があります。

https://matome.response.jp/articles/1294

レベル0は全く自動化されていない状態で、レベル1ではステアリング操作、加減速のどちらかを自動化、レベル2ではその両方を自動化します。

自動運転と定義されているのはレベル3以上で、緊急時以外は自動化されます。

グーグルはそれをさらに上回るレベル4をすでに達成しており、いかなる場合における運転、停止の自動化を行えます。

一説によると2018年中には有料の自動運転の配車サービスが実現されると言われています。

完全自動運転が実現されたらリプレイスされるマーケット

さて、連日のように自動運転の話題で持ちきりですが、このまま自動化が順調に進めばこの先にある未来はどうなるのでしょうか。

仮に今回の提携によって近い将来、完全自動化が行われたとするとそれまで当たり前だと思われていた幾つかの産業がリプレイスされると思います。

マーケットによっては完全にリプレイスされなくても部分的にリプレイスされたり、棲み分けが進む場合もあります。

映画館

ホログラムやARの空間的特殊効果など特徴的で高機能な映画館の需要は残りますが、大衆向けの映画館の需要はなくなっていきます。

完全自動化が実現すると、車の中では人が運転しなくてよくなります。

長距離移動の時などはとても暇ですね。

今回の提携でも触れられていますが、自動運転は車の中での過ごし方とセットで考える必要があり、例えば社内サービスとしての映画やドラマなどのコンテンツ、メデイアとの連携も進むと思います。

これらがインフォテインメントの本髄です。

駐車場や信号などの交通システム

特定の場所において置かなくていいので駐車場がなくなり、あるいは信号も不要になるかもしれません。

また運転は人間がやるものではないという認識が一般化されるとカー用品店への需要も萎んでいきますが、こうした古い交通システムに依存した企業は早めに脱却しないとなりません。

ハウスメーカー、不動産業

車の中のエンターテイント化が進むと、車内での生活スタイルが確立するかもしれません。

すると1つの場所にとどまる必要はなくなるので、もしかしたら家という概念がなくなるかもしれません。

例えば個人個人のスケジュールに合わせて、寝ている間に空いている場所まで自動で移動して自動停止して次の予定までに再度自動で移動すれば、物理的な空間や距離に対する価値観が薄れ、地価は平準化される可能性もあります。

もしかしたら大型の車では車内で料理できるようになったり、はたまた個室のレストランが車内に置き換わったりということもあるかもしれません。

タクシー運転手はもちろん、電車などの移動システムや宅配便など運送業そのものがリプレイスされる可能性もありますが、一方で飲食店やホテル産業は高付加価値サービスが展開できる可能性もありますね。

自動運転は国の財政の効率化する?

本来人間は欲望に弱い生き物なので、飲酒運転に対して取り締まりや罰則などで対応するのではなく、こうした技術革新によって解決されるべきです。

そのため、今までの警察官への給料は人間の技術的負債によって発生していたと言っても過言ではないわけで、それが自動運転によって解決されるように改善されるのは大変喜ばしいことです。

将来、自分がおじいちゃんになったときに、孫とかひ孫とかに、昔、人が車を運転していた時代があってな、その時は酒を飲まない人も平等に払っていた税金を使っていたんだぞって話をする時代が来るのかもしれないですね。

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パウエル五郎

名前:パウエル五郎 年齢:30代 経歴:サラリーマン時代は赤い銀行で国内外の株式のアナリストやファンドマネージャーなど一貫して株式のトレーディングに携わる。 現在は日本株の個人投資家として独立。2016年にアマゾンを購入してからひたすら買い増し、現在はVTなど世界分散投資も実践。

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