資産運用について勉強したことがある人はリバランスという言葉を聞いたことがあると思います。
リバランスとは名前の通り、バランスを取り直す、すなわち資産間のウェイトを一定に保つことを指します。
どういうことかというと例えば株式Aと株式Bのに銘柄を50%ずつ保有していた時に、Aの株価が値上がりした一方、Bの株価が値下がりした結果、両者の比率がそれぞれ80:20になった時、Aを売ってBを買って再度50:50に比率を戻すことです。
これによって値上がりした銘柄を売って値下がりした銘柄を追加購入することになります。
つまり、株価が上がった場合は反落すること、下がった場合は反発するリターンリバーサル効果を狙うことになります。
リターンリバーサルという観点では正しい戦略であり、機関投資家によるアクティブもしくはパッシブ運用のファンドでは頻繁に見られますが、個人投資家もこの戦略を真似することは正しいのでしょうか。
一見、値上がりしたら売り、値下がりしたら買うという戦略は合理的であるように見えますが、資金規模の小さな一般投資家がこの戦略を取るのは合理的ではないかもしれません。
なぜならば一般投資家の場合、売買手数料(比率)が機関投資家に比べて高いため、高い売買回転率はパフォーマンスの悪化をもたらすためです。
であれば税金のかからないidecoであれば問題なさそうですが、金額が限定されてしまうので効果も限定的です。
そのため、運用資産総額が数億円以下の個人投資家であれば定期的なリバランスについてはあまり考えず、その時々において買うべき銘柄を買っていく方が投資効率が高くなります。
↓ポチっと押して頂けるととても喜びます。
この記事を読んだ人は以下も読んでいます...

パウエル五郎

最新記事 by パウエル五郎 (全て見る)
- 【ポストコロナの世界】様々な民主化の流れが加速する - 2020年4月25日
- コロナを受け保有銘柄の入れ替えを行う - 2020年4月23日
- コロナを受けてポートフォリオ戦略を変更する! - 2020年4月22日