以前、自分の生活保障を自分で作るためにセーフティネットとしての投資行動の推奨をしました。
少し前まで投資は裕福な人のすることだと考えられていた日本ですが、投資行動の有無によって格差が無視できないほど大きくなってきたことから、これまで気づかなかった人にもその重要性が知られることとなってきています。
投資は余剰資金の運用のためではなく、もはや全ての人にとってのセーフティネットとして機能すると考えるのは二つの意味があるからです。
一つは企業ブランドに時間逓増効果があることです。
投資によって得られる収益は投資先のビジネスの収益性に左右されますが、そのビジネスにおける企業ブランドは時間とともに増加する傾向があります。
例えばSHISEIDOブランドを使い続ける人は同じブランドの化粧品を使い続ける傾向があり、その傾向はブランド力が強いほど強いです。
ブランドは『手入れ』をしないとすぐ廃れますが、優良ブランドであれば短期的に消滅することは稀で、通常は時間の経過とともに新たなファンを獲得するものです。
例えば認知の手段として20代女性をターゲットにしているブランドは毎年ターゲットとなる新規の女性が増えることに加え、既存のファンの年齢層に合わせて多様な商品を投入することができるため、時間経過とともにファンの獲得と同時にマネタイズ手段を多様化していきます。
このように優良ブランドは時間とともに強くなる傾向があり、その経済的恩恵を投資という手段を通じて享受することができるのです。
もう一つは投資家と企業家が企業価値を高めるのために共通のインセンティブを得られる関係性です。
つまり、投資家はその企業に投資することによって先に述べたような時間を味方につけて経済的恩恵を享受することができますが、このような投資活動は企業家にとっても株価を押し上げてくれるため、資金調達が容易になり、ビジネスのサイクルを早めることができるようになります。
このように、投資家と企業家は共通のインセンティブを持つことによって、お互いの利害関係が一致しており、更なる投資を促すための協力関係を築くことができるのです。
これら二つの意味において、投資活動は投資家と企業家の資産を増加させるために、時間を味方につけることができるようになるのです。
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パウエル五郎

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