10月30日の現地時間深夜、JNJはFDAでの調査と同じボトルに入ったベビーパウダーにアスベストが確認できなかったことを発表したことを受け、マーケットは2.9%上昇しました。
10月18日にFDAから、当該製品に0.00002%以下のアスベストの混入が認められたと発表されてから、同社は速やかに製品の回収を行ってきましたが、なんとか月内に反証を示した格好です。
JNJは過去40年間にわたり何千回ものテストを行なってきましたが、その全てにおいてベビーパウダーの製造に使われているタルクにはアスベストが含まれていないことを確認しておりました。
この公表と同時にFDAのテスト機材にアスベストが付着していた可能性が指摘されています。
しかし、すでにウォルマートなどの大手小売各社は同社製品の販売を取りやめ、すべての棚から撤去しています。
さらに民間の研究機関での調査でアスベストが確認されたという報道もあることに加え、オクラホマ州でのオピオイド訴訟では敗訴が確定し、説明責任が問われています。
このようにヘルスケアや生活必需品はターゲットとなるユーザーが多いため訴訟も多くコストを圧迫すると考えられがちです。
しかしながら、これらのセクターはグローバルでの市場規模が大きく、人が日用品のブランドを中々変えられないように、一度ブランドが確立すると売上やキャッシュフローは安定します。
配当金も市場平均よりも少し高めで株主としては安心して保有できるため、多少の訴訟では株価の下落につながりにくい性質があります。
仮に株価が下がったとしても押し目のチャンスと捉え、買い増していくことで右肩上がりの株を安く仕入れることができます。
ちなみに管理人は今月の米株買付金額150万円のうち、JNJだけで10万円を購入しており、今後も継続的にバイ&ホールドしていくつもりです。
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パウエル五郎

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