サラリーマンなど限られた収入の方でも、投資をし続けて数億円の資産を築いた人は多くいますが、実際に資産を築いた後には才能があったとか、もともと適性があった人だとか評されます。
多くの人は自分にとって達成できそうにないことを他者が実現すると、あたかもその人の生まれ持った才能が故のように評価します。
かつてイチローは自分がメジャーリーグで殿堂入りするほど活躍したのは、他人にはない才能が故ではなく、他人ができない努力をひたすら続けてきた結果なんだと話しました。
血の滲むような努力を続けてきたのに、それを才能と一言で評価されるのを堪らなく嫌がるというのです。
人の努力を才能の結果だと片付けてしまう人ほど失敗した人に対しては、ほらいったこっちゃない、そんな高い目標なんて達成できるはずなんてないと言い放つのです。
だから多くのサラリーマンで資産を数億円にするのは無理なんだと。
結局のところ、これらの評価は結果によって変わる些末な出来事に過ぎず、こうした他人からの評価ほど信頼できないものはないのです。
他人から無理だと非難されるような目標を達成するメリットはこのような評価ではなく、別のところにあります。
それはその目標を達成する過程で得られた経験値です。
わかりやすい例が採用プロセスにおける学歴フィルタリングで、学歴そのものに価値はないものの、東大に入るための意思決定、入試に対するアプローチや計画など、目標達成に向けた過程を評価していると言えます。
結果が全てという世の中だからこそ、その経験を通じて得られた教訓や自信は揺るぎないものです。
自信は自分の価値を高めると同時に、次への経験を更なる高い次元に昇華してくれます。
これは投資に限りませんが、資産運用という目標に対して、経済の勉強をしたり、投資する企業の事業内容や企業評価の算出尺度を調べることで、経済について詳しくなったり、合理的なモノの考え方や定量的な検証方法を身につけることができるようになります。
また将来のことを考える機会になったり、さらにそれを人と共有することで、共通の目的を持っている人との繋がりや視野が広がることがあります。
こうした広がりの中で、更なる成果につながったり、一番重要な自信につながることを考えると、なぜ投資をするのか、どのように目標を達成するのか考えている時点で失敗することはありえないのです。
むしろ、無思考で闇雲に手を打ったり、振り返りもせず時間だけが過ぎている状態のことを失敗と言えるのかもしれません。
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パウエル五郎

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