相場が回復してくるとどんな銘柄を買えばいいのか不安になってくることがあります。
そんな時は予め自分の理想のポートフォリオを決めておけると戦略がブレずに安定した投資リターンが得られる場合があります。
金融の世界には現代投資理論(MPT:Modern Portfolio Theory)というものがあり、この中では投資環境によって、最適なポートフォリオというものを決めることができます。
他の制約条件がなければ、最適ポートフォリオは全てのリスク資産を時価総額で重み付けされた比率で持つTOPIXやS&P500などのインデックスポートフォリオになります。
これは数学的に導出される結果なのですが、個人投資家にもインデックスポートフォリオで運用すべかというと必ずしもそうではないからです。
上記の”他の制約条件”の中には投資家の資金制約も含まれるため、全ての銘柄を時価総額比率通り保有できない場合はこの限りではないからです。
その代替案となるのが等分散ポートフォリオです。
等分散ポートフォリオはEWP(Equal Weighted Portfolios)とも呼ばれ、時に時価総額荷重ポートフォリオよりも高い収益率を示します。
これはインデックスのように分散を図る一方で、インデックスのような時価総額荷重のデメリットを抑制できるためとされています。
ここでのデメリットとは、値上がりした銘柄を買い増し、値下がりした銘柄を売却するため、相場が右肩上がりではインデックス効果が機能しますが、下落局面ではマイナスに機能してしまう可能性があることです。
一般にインデックスポートフォリオをその恩恵が得られるほど十分な保有比率にするためには最低でも数十億が必要とも言われています。
個人投資家のように資金制約がある場合は等ウェイトポートフォリオの方が良い場合があります。
また高配当投資をする場合には価格変動が限定的なので、一時的な値上がりで対応してしまうより、等ウエイトにした方が高いパフォーマンスとなりやすいのです。
一部の著名投資家の中でもチョコ氏やバフェット太郎氏のように自らが決めた等ウエイトポートフォリオに投資しているのは非常に理にかなった方法といえるのです。
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パウエル五郎

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