高金利通貨への投資は悪か

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金利が高い一方、インフレ率が高いため投資や買い物をした方が良いと言う意見をよく目にします。

最近ではトルコなどの新興国で20%近い高金利が付くこともあります。

株式運用は当然下落リスクを見込んでおく必要があるため、こうした高金利通貨で運用したいと言う人が多くなっている一方、為替リスクが大きいため推奨すべきではないという意見も聞かれ、迷われている方も多いかもしれません。

インフレリスクがあるので高金利通貨に投資すべきではないという意見は妥当な根拠でしょうか?

為替リスクが高いという意見は単に高い金利に見合うソブリンリスクがあるためボラティリティが高く見通しが不透明だという根拠であればわかりますが、インフレ率が高いため貨幣価値が対円で目減りしやすいという理由づけであれば私は疑問に感じます。

教科書通りに考えると、インフレ率が高いということは文字通り物価が高くなるため貨幣価値は目減りしやすいです。

このようにインフレが加速する場合は貨幣価値は相対的に減少しますが、高いインフレ率である場合は物価上昇率が解消される過程で、貨幣価値が相対的に上昇することもあるので注意です。

これは国内経済で見た場合の話ですが、海外、すなわち国際マクロ市場で見たときにはインフレが加速する国家の貨幣価値は上がりますが、インフレが解消される場合は下がります。

従って、トルコやアルゼンチンのように新興国の高金利通貨に投資すべきかどうかの判断現在のインフレ率よりも未来のインフレ率がどうなっているのかを予測することが重要になってきます。

将来もインフレが続くとなれば日本円で寝かせておくよりもその外貨にした方がマシです。

正確なことを言えば、外貨で持つよりも株式で持っていた方がマシということになりますが。

一方で高金利通貨の大多数が貨幣価値の目減りを食い止めるため、金利を高くしているに過ぎないことを考えると、高金利外貨投資は控えた方が無難ともいうことができます。

普通に考えれば高金利通貨国の財務が健全であれば、金利の低い国の通貨でこの高い金利の通貨を購入すれば利益となるため、金利の高い国の通貨は為替レートが高くなります。

言い換えれば金利の高い通貨で運用しようとしている個人投資家の多くはその通貨を高値でつかまされていると言い換えることができ、仮に金利が低下すれば既に通貨の価値は下落しているため、その分投資家は為替損をしていることになります。

このように高金利通貨には罠が潜んでいるため、通貨そのものへの投資より、業績がよく国家財政もきっちり整っているアメリカ株に投資すべきという結論になります。

投資はあくまで自己責任で。

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パウエル五郎

名前:パウエル五郎 年齢:30代 経歴:金融機関で国内外の株式のアナリストやファンドマネージャーなど一貫して株式のトレーディングに携わる。 2016年にアマゾンを購入してからひたすら買い増し、現在はVTなど世界分散投資も実践。

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