高配当株投資で唯一の問題はタイミング
高配当株で代表的な、インフラ、医薬品、食品、電気ガスなどのディフェンシブ銘柄は業績が安定しており、リスクを取らずにこうした銘柄を正しく選べていれば株価変動の大きくないポートフォリオを作ることができ、決算期などでもネガティブサプライズに悩まされることはありません。
一方で高配当株投資家の大部分は配当再投資をしているので配当金が入金され続ける限り、また増配されるほど株価は需給要因で緩やかに上昇する傾向にあります。
そうなると問題なのはどのタイミングで買うかです。
1番簡単で有名なのはドルコスト平均法で、毎月定期的に定額を買うというものです。
しかし、管理人はこのような時間分散に加えて、購入するタイミングを測ることも重要だと思っています。
以前の記事でも少し触れていますが、高配当株が一時的に軟調になるタイミングがあります。
ポイントは相場全体が下げている局面と金利が上昇する局面の2点です。
押し目買いに備えて求められる胆力
高配当銘柄でポートフォリオを構築した後は、キャッシュを確保しておいて下落したときを狙って買い増していく事を心がけます。
いわゆる押し目買いというものですね。
配当株投資ではいくらで買っていくらで売るかという戦略ではなく、限られた予算制約の中でどれだけ多く(安く)買えるかというゲームなので、仮に押し目で買えなかったとしてもそこまでダメージはありませんが、より安く買いたいというのが人間の心理というものです。
逆にいうといつでも押し目買いができるよう、保有しているキャッシュが底をつかないように管理しなければなりません。
サラリーマンであれば給料が入ったタイミング、既に配当株に投資している方であれば配当入金タイミングで、コツコツとキャッシュポジション積み上げておき、しかるべきタイミングで購入するというサイクルが必要になります。
こうしたサイクルの中で株価が調整する局面は必ず訪れるので、一時的な相場下落で悲観せず(同様に高値水準でも安心感から安易に売らず)、マーケットのセンチメントが悲観モードになる局面で、大勢の市場参加者の考えに背いて購入するという意思を貫かねばなりません。
こうした意思決定を行うには、株価が好調であるほど相当の胆力が求められます。
いわば、(安く買って)高く売るという通常の投資のテクニックが不要になる一方で、短期的な利益を確保したいという己の内面の恐怖と向き合う精神力が必要とされる投資行動なのです。
そのため、現在のように、ハイテク・グロース銘柄からディフェンシブ銘柄に資金が移動して株価が急反発している局面になると内心安心する反面、次はどのタイミングで買うべきかが難しく、買った後に株価が下落して高値で掴んでしまわないかという悩みが生じるわけです。
しかし、ディフェンシブ銘柄であっても短期的には少なからず相場の影響を受けることで小さな波動を形成しながら、長期的には底堅く推移するため、月に一回、もしくは数週間に一度というタイミングで押し目買いのタイミングが現れるものなのです。
こうしたタイミングを捉えるため、短期的な利確の衝動を抑え、的確に押し目を拾っていく必要があるのです。
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パウエル五郎

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