働いても働いても貧困のループから抜け出せない人々の多さ
昨年2018年10月に厚生労働省が発表した「全国ひとり親世代調査」によれば全国に142万のひとり親世代があるうち、9割にあたる123万世帯が母子家庭であると言われています。
また2015年に行われた国勢調査では、母子世帯の年間収入は243万円であることわかっています。
これは子育て世帯の平均年収である683万円の3分の1程度と大きく下回っています。
さて、このような貧困世帯はその子供も大学にも行けず定職につくことさえ出来ないという貧困のループを断ち切れないパターンが非常に多いです。
ちなみに経済協力開発機構OECDによればひとり親世帯の貧困率は56%と先進国では飛び抜けて最悪の数字になっています。
これは戦後GDPによる学制改革によって金融教育はほとんど行われなくなり、どこから流れたのかお金が汚いものだというおかしな常識が生まれてしまった結果だと思います。
資本主義出回っている世の中で金融リテラシーはとても重要な概念なはずなので、金融に関する教育がほとんど抜け落ちてしまっている日本の教育システムは欠陥だらけと言っても過言ではありません。
経済学や教育理論について大学でしか学ぶことでできないので貧困世帯は大学に行けなければ社会に出てからも資産運用とは程遠い人生を送ることになります。
さて、こうした貧困世帯は親世帯の貧困層だけではなく、最低限の金融教育を受けず社会人になったリテラシーのない人も同様の末路を辿ります。
年収が低くて、金融業界や資産運用と距離を置いている人は20代のうちこそ、そこそこの暮らしはできますがお金が必要になる30代、40代になってから平均以下の暮らしをすることになってしまいます。
こうした人々は値下がりするリスクが怖い、株や債券はなんだかよくわからないと言っているうちに貧困層の仲間入りし、同じようなクラスターでしか交友関係を広げられないので、平均以上の暮らしをしている人たちの考え方にさえ触れることすらできません。
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パウエル五郎

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