11月の受取配当金は2万円でした。
月によって配当拠出銘柄が異なるので多少の変動はありますが、来年には平均して毎月2万円が入ってくるようにしたいと思います。
私のような、自営業・中小企業に勤めている人間からすると毎月コンスタントに2万円が入ってくるということはすごく大きなことです。
自営業は組織化することもできますが、大企業のように有給制度はありませんし、仮に組織化されていて部下がいたとしても自分と同じような視座で組織を運営することもできません。
そのため、自分が休めば組織が回らなくなり収入も減ります。
家族を養うのは自分の身体という資本一つだけなのは心許ない状況ですが、配当金が入るということは家族に遺すこともできる生命保険のような役割でもあり、自分が生きている間は毎月定期的に振り込まれる不労所得になります。
大企業だろうが中小企業だろうが、会社勤務しているサラリーマンにとっても不労所得という響きは甘美に聞こえるはずで、そのありがたみは万人に共通のものとなります。
今回の2万円の配当金はそのありがたみを感じさせてくれた一方で、あとどのくらいあれば不自由なく生活ができるのかを考えると少し不安な一面も感じます。
そこでいくら必要なのかという疑問が湧いてきますが、家族を養う上で毎月最低でも30万円は必要になるという前提を置きます。
現実的な落とし所を考えると、現在投資対象の配当利回りは3〜5%なので、月に30万円、年間360万円の配当金を確保しようとすると3%の場合で約1億円、5%の場合ですと7,000万円以上の投資資金が必要となります。
5%で運用する場合、年間700万円を10年続ければこの水準を達成することができますがそのためには1ヶ月に60万円近く投資する必要になる計算です。
3%で運用する場合は年間1,000万円、毎月80万円の投資が必要です。
配当再投資を考えると増加ペースが早まるためこの計算より数年だけ期間は短くなりますが、それにしても毎月50〜100万円近くの投資を10年以上継続できる人はそう多くありません。
20年で考えると毎月の投資額はこの半分となるので少し余裕が出てきますが、そこで重要になってくるのは時間を大きく失っていることです。
高給サラリーマンがやっともらえる金額を10〜20年投資し続けるのは至難の技で、普通の所得水準の状況で継続するためには大きな倹約の精神を要します。
質素倹約は崇高な概念ですし、私も比較的倹約家の部類に入りますが、本来経済的な制約を外すことが目的だったのに、制約を外すまでの期間を短くすると、行動の自由を失うのはなんとも皮肉なものです。
これをトレードオフだと諦めるのはまだ拙速で、いくつかのチートが存在します。
一つはリセッションを狙うという点。
アメリカ株の上昇率を見ていると短期的には揺り戻しが必ず起きると思っています。
こうしたタイミングで確実に仕込めるかの忍耐勝負になっています。
もう一つは言わずもがな配当利回りの高い銘柄を狙うということです。
例えばSNSにキャピタル(ARCC)はその一つで、金融セクターであるため景気の良い時には株価も絶好調ですが、そうでない時に大きく下落する特徴を持っています。
この高配当銘柄を相場の調整局面を狙って大きくポジションを張ることができればチートは成功し、経済的自由を達成するまでの時間を短くすることができると考えています。
↓ポチッと押して頂けるととても励みになります。
この記事を読んだ人は以下も読んでいます...

パウエル五郎

最新記事 by パウエル五郎 (全て見る)
- 『11月の配当総額は2万円』に達してみて分かったこと - 2019年12月2日
- 2019年11月の投資実績 - 2019年12月2日
- 信用経済に立脚する資本主義経済 - 2019年11月27日