前の二本のブログでコロナショック下における私ことパウエル五郎ポートフォリオの影響と今後のリスク要因について書いてきました。

コロナ自粛による収益悪化と石油関連の動き
原油の先物価格(WTI)が史上初めてマイナスになるほど大きく下げた結果、石油を掘削する企業や関連する不動産、金融など多くの企業が影響を受け、しまいにはオーストラリア国内2位の規模のバージン航空が経営破綻をするなど少しずつ影響が出始めています。
また、世界的な混乱に乗じたのか定かではありませんが中国が15日には核実験を実験して国際社会から批判されたり、21日には北朝鮮の金正恩が重篤で入院中であることが伝わるなど、この後の動きによっては世界経済がガラッと変わる様相を呈してきました。
一方で、米国ではアメリカン航空グループ、デルタ航空、 サウスウエスト航空、ユナイテッド・エアラインズ・ホールディングスなどの航空会社へ政府支援3,100億ドルが拠出されるなど政府の支援も活発化しています。
米財務省、航空会社に第1弾の支援金3100億円支給-今後も継続へ
また支援策といえば、この記事を書いている21日深夜時点ではトランプ大統領がアメリカの石油・ガス関連企業に対して政府支援をすることを表明するなど政府の力強い支援政策も続々と発表されています。



今回のコロナショックを経て、強いなと思った銘柄の一つにサブスクリプション型のサービス運営をしている銘柄は下落相場に対して特に強かったように思います。
その一つがMSFTなどのハイテク関連株です。
このブログの管理人であるパウエル五郎は当時700ドルだったアマゾンを数年間買い増し続け、2018年秋に2000ドルで全株売却を行った経緯があり、同社含めハイテク関連株への投資を避けてきた部分があります。
この避けてきた理由として、高値で売ったあと安値で同じ銘柄に再度買い戻すとだいたい失敗する経験があるためで、実際に2000ドルで売ったあとも1000ドル台前半で買い戻すことはしませんでした。
あと、個人的に大きかったのは売却時にはGAFAなどとワードが一般化し囃し立てられ始めたため新規性がなくなったことも理由です。

定期課金型のハイテク関連株
しかしながら、今まで集中的に投資してきたディフェンシブ銘柄が相場の下落耐性がないことがわかりました。
一方で定期課金形の収益モデルであるハイテク関連株の投資妙味が増したこともハイテク関連株への後押しとなりました。


これまでのハイテク関連株は市場のダウンサイドリスクが抑制できることを評価されていたわけではなく(もちろんそれもあったかもしれませんがそれ以上に)、プロダクトの市場浸透率の速さに対するグロース銘柄として評価が強かったように思います。
私が今回投資対象として選んだ理由であるサブスクリプション型のビジネスモデルとしての側面は、時間の経過に伴う積み上げ効果が企業の投資余力につながるという成長優位性とともに、今回のようなリスクイベントにおける売上の下方硬直性も同時に併せ持っていることからリスク環境下でポートフォリオにプラスに寄与すると思ったためです。
こうした課金ビジネスは誰もが理想とする収益モデルになりますが、一方で誰でもできるものではなく、サービスのUIUXはもちろん、規模の経済が働くECやコンテンツ産業などの参入障壁の高さによる優位性を持っていることが条件となります。

特に短期的にはコロナ禍で実店舗の需要をいち早く取り込んでいるECサイトのプラットフォームを運営している企業が挙げられます。
代表的なAMZNはすでに高評価となっていますが、最近伸びているSHOP(shopify)は私がずっと保有し続けたい条件を満たしており、200ドル台の時から少しずつ買い増している銘柄です。
$shop の素晴らしきビジネスモデルはSMBというロングテールを取り込むことによって『量』を抑えた上で、従量課金ではなくサブスク型の料金体系にすることで収益の安定化を図りつつ、顧客にとってのnice to haveではなくmustな存在になっていること
— 武漢研究所 (@japanchart1) January 18, 2020
$amzn がオンラインの本屋からECを広げてAWSを安定的な収益源として確立した一方で、 $shop は収益モデルが安定しているECモデルを確立しつつ、App Storeのように利用料を徴収しながら3rdパーティの開発会社に必要機能を提供してもらうことで両取りができているので、最小コストで最大の経済圏を確立
— 武漢研究所 (@japanchart1) January 18, 2020
ITP2.3導入後、ウェブサービス側でcname cloakingすら非推奨となる中で完全に個人を特定することができなくなった。日本だとa8に代表される広告asp業界は根こそぎ焼かれ、焼け野原の後に残るのはブラウザ、SNSを作ってる $aapl $msft $amzn $goog $fb と彼らのプラットフォームと親和性の高い $shop 等
— 武漢研究所 (@japanchart1) February 1, 2020
個人的には現在の590ドルから2倍の1,000ドル以上にはなると思っていて、パウエル五郎のポートフォリオの中では珍しく無配当の投資銘柄です。

メインではないですけどね。戦略としてこういう銘柄も少しずつ買い増していくということです。

またSHOPに加えて、MSFTも今回安くなったタイミングで買い増しを行いました。
今回はこれまでの投資先に加えて、ハイテクグロース銘柄を追加していく話をしました。
実はまだめぼしいジャンルをいくつか選定指定しますので、それについては次回また!
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パウエル五郎

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