管理人は現金を全く持ちません。
文字通り、1円も保有していません。
正確にいうと、物理的に保有して持ち歩かないだけで、すべての決済をスマホかクレジットカードで済ませています。
20代と違って毎日飲みにいくこともなければ、現金を必要とするような遊園地でのデートや飲食店に入ることありません。
そのため、1000円札どころか1円すらこの半年間見たことも触ったこともありません。
しかし、世の中では現金を持ち歩いてレジの前でごたつく人のなんと多いことか。
現金なんて持ち歩かなくても生きていけるし、現金しか使えないお店には入らなければ良いことだけです。
現金を使うことのデメリットは家計簿や会計アプリでオンラインで管理することができないこと、サイフを常に持ち歩かないといけないこと、現金を落とすリスクがあること、キャッシュレス対応によるポイント還元がないことなどです。
唯一のメリットは現金のみしか使えない店舗があることです。
店舗をイベントと置き換えれば慶時や弔事なども含まれるかもしれません。
こうしたイベントは数年に一度あるかないかくらいなので、それ以外でいうと現金のメリットは全くと言っていいほど見つかりません。
10年以上前に、行くたびに良くしてもらっていたお店でクレジットカードを使おうとしたところ、これだけサービスしてるんだからクレカ使わないでよって懇願されたことがありました。
(クレジットカード対応可能と書いてあるにもかかわらずw)
その時は意味がわからなかったのですがお店を出てからわかったのは、小売店でクレジットカード決済をするときに支払うと決済代金の数パーセントがカード会社に支払われるため、それを嫌気したのだと理解できました。
もちろん、クレカの決済手数料は把握してましたが、その程度の薄い利益率で経営してるのかと辟易して、その後はその店を使わないことになりました。
いつも行くたびにサービスしてもらっていたので罪悪感が残りましたが、よくよく考えると罪悪感など感じる必要はなく、そもそも現金使って欲しくなければ最初に伝えられば良く、商売において相手の行為に依存するような気質褒められるものでありません。
その後そのお店は潰れてしまいましたが。
経済学的に考えると、現金を持つということは決済の手段に対して買い手が物理的な保有量の軽減があることで、流動性の制約をもっていることになります。
そのため、クレジットカードやモバイル決済に対応することで買い手はこうした流動性制約から解放されるため、購入率や購入単価が上がります。
購入率はそのお店の入りやすさと置き換えて貰えば分かりやすいと思います。
クレジットカードやpaypay対応があればそのお店に入りやすくなりますからね。
お店の売上高はそのお店の前の道路の交通量に入店率(購入率)に一人当たりの購入単価となりますので、店主やオーナーからすると購入率や単価を上げるキャッシュレス対応をすべきで、そのためのコストを支払うべきです。
決済手段が多様化して導入コストが膨らむという理由は分かります。
現金ビジネスの最後の砦、サイゼリアはようやく都内の一部店舗でキャッシュレス対応を始めましたが、全店舗に対応してない理由として以下のように発言しています。
『キャッシュレス化の流れは止められない。しかし、決済端末の技術進歩は早いので後から対応できないこともある。我々は究極の後出しジャンケンをしたい。』
たしかにこのトレンドは止められないので、残る問題はいつ取り組むかのタイミングの問題があります。
タイミングについては決済端末の技術進歩を見計らえば良いのかもしれませんが、コイニーなどのクレジットカードを読み取る機器と運用支援サービスは低価格化が凄い勢いで進んでいるので今対応してもそんなに大きなコストにはならないのではと思います。
決済時の手数料が問題だという人もいるでしょう。
しかし、キャッシュレス決済によって発生する1、2%程度のトランザクションフィーすら経営を圧迫する利益率のビジネスモデルであればやめてしまった方が良いです。
その利益率でしか運営できていないのなら、大した付加価値を提供できていないことを反省すべきだし、飲食店であれば低コスト化のために粗悪な材料を提供している可能性すら不安になります。
最近、ヤフーとlineの経営統合によって、line payとpaypayは併合される予定ですが、決済プラットフォームは今後も選択と集中が始まるため、小売店舗からすると対応しないことが競争戦略上の機会損失となります。
すくなくとも私のような現金を半年以上見てない人からすると、現金対応のみの店舗には絶対に入りたくないですから。
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パウエル五郎

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