残りの人生で経済的な制約に縛られず、毎日好きなことができたらどんなに良いでしょうか。
誰でも同じことを考えたことは一度はあるはずです。
20〜30代であればなおさら、また若ければ若いほど残りの人生が長いので会社に縛られず、経済的に自由になるための確率が高まります。
幸いなことに人類はテクノロジーの進化と金融の汎化・大衆化に伴い、FIREという早期退職と経済的な自由を得ることが以前よりも容易になってきています。
ただし、自由を得るために今すぐ会社を退職するのは難しいので、現在の状態から少しずつ理想的なFIREに向けて動き出すlean FIREというムーブメントも出てきました。
そもそもFIREとはアメリカのIT企業の従業員が激務に耐えかねて、働かなくとも支出を抑えることによって生活に困らないようにやりくりする方法で、最初から裕福である必要はありません。
しかし、支出を抑えるにしても働かないということは収入の確保ができないため、完全なFIREを実現するにはハードルが高いことが問題でした。
そこで出てきた次の動きがそれぞれの状況に合わせた実現方法がLean、Fat、Baristaの3段階のFIREです。
Lean FIRE
退職してから、40,000万ドル以下の水準で生活するために支出を抑える方法
Fat FIRE
退職してから、年間支出を100,000ドル以上にしても問題ないように投資で資産を増やすことでFIREを実現する方法
Barista FIRE
(正社員を退職して)パートタイムだけで生活する方法
FIREという言葉を知っている人でも、それまでに節約をして資金を貯めて、最低限の生活ができる資産ができたら会社を辞めるという方法を想像すると思います。
ただ、この生活スタイルは果たして経済的に独立している状態と言えるのでしょうか。
確かに仕事を辞めるという点では会社に縛られる時間的制約からは解放されていると見なすことができるかもしれません。
しかし、生活水準を落としてまで解放されることが重要かというとそうは思わない人もいると思います。
管理人も時間的な制約から解放されたい一方で、生活水準を落としたくはないです。
もし生活水準を落としたくないという人はLean以上、Fat以下のFIREを目指すべきです。
かといって、Baristaのようにパートタイムで働きたいかというとそうでもない…
時間的に拘束されては本来のFIREのメリットが失われてしまうからです。
すなわち、経済的には収入を確保しつつも、時間を拘束されたくないという条件になりますね。
仮に35歳の人が、年間消費200万円の生活水準を平均寿命85歳までの50年間続けると1億円が必要になります。
しかし、35歳で1億円以上の資産を構築している人は0.01%以下であまりにも現実的とは言えませんよね。
一方で、生活費として200万円を捻出するために利回り5%で運用しようとすると4000万円の資産があれば済むことになります。
年間支出を100万円にすると2000万円で済むことになります。
2000万円ほどの資産であれば現実的な水準になってきますね。
5%の運用が難しいという声も聞こえてきそうですが、実際にはそれほど難しいことはありません。
例えばアメリカの代表的な株式500銘柄の(時価総額荷重)平均値であるS&P500は過去のリターンは配当再投資によって10%を上回り、配当がなかったとしても6%ほどあります。
具体的にはAT&TやVZなどの高配当銘柄に2000万円投資できれば毎年100万円の配当収入が確保できます。
年間消費支出100万円の生活水準を2倍にしたければ資産はその倍必要になりますが、望むべき生活水準に応じて期待する資産を構築して、あとは投資してほったらかしておけば良いということになります。
もちろん、完全なFIREを目指さず、正社員やパートタイプで働きつつ、配当収入を得ることでQoLが向上することは言うまでもありません。
QoL向上は高配当株銘柄のAT&Tだけではなく、自己株償却と配当の両方で株主還元するJNJもおすすめです。
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パウエル五郎

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