管理人は最低の生活ラインとして年間300万円程度を見込んでおり、最低限この金額を稼ぐことができれば食べていくことに困らないと思っています。
当然子供の養育費なども含めるともう少し必要になりますが一般論としてこの水準が必要という認識は支持されることと思います。
管理人が投資しているアメリカ株の配当利回りは市場平均で2%台中盤から3%程度なのでダウやS&P500に投資した場合、1億円ちょっとの資産があればこの水準をクリアできます。
市場平均よりも優れた配当利回りを持つ高配当株は高いもので5%を上回ることもあります。
使ってしまえばなくなる現金と違い、キャッシュフローの増加を伴う高配当株は、アメリカでは富裕層が自分の子孫に残す遺産としても活用されるほどです。
特にこうした場面ではディフェンシブ株を譲渡するという文化があり、日本とは大きく異なる点かもしれません。
アメリカには株主を重視する姿勢が日本よりも強いことから減配する可能性が低く、長期で保有しても安定した配当収入が確保できるためです。
銀行預金に対して利息ではなく逆にフィーを取る口座維持手数料に関する議論が始まった日本では、貯蓄をするよりもこうした銘柄に投資した方が得策と考える人が今後も増えてきそうです。
とくに小さな子どもがいる家庭では日本株に投資するよりもアメリカ株に投資する方が合理的と考えられるようになってくると思います。
さて、300万円を毎年配当金でもらうためには1億円の資産を3%で運用することが必要になりますが、実際に1億円を持っている人はそう多くありません。
とある統計によれば30代の平均的な預貯金は300〜400万円ですが、上位30%の人になると1000万円以上を保有していると言われています。
このブログを読んでいる方はこのクラスターに所属するものと思いますので、仮に現実的な落とし所として2000万円を目標とすると配当利回り3%で60万円です。
1ヶ月に換算すると5万円になります。
何もしなくても5万円が毎月支払われると思うと心に余裕が生まれるもので、逆に貧すれば鈍すると言われるように収入が安定しなかったり、不安定な職場にいると、会社にしがみつこうとするあまり思考力が低下してしまいがちです。
毎月必ず入金があると思えばもっと精力的に働こうと思い切ってチャレンジをしてみたり、思わぬセレンディピティから新たな出会いやチャンスにめぐり合うことができるかもしれません。
更に思考を進めると、市場平均の配当利回り3%をさらに増やして5%にした場合、2000万円の金融資産に対して毎年100万円、1ヶ月あたり8万円が入ってきます。
AT&T(T)やPM、IBM、XOMなどがそれに該当しますが、米国株の中にはARCCやMOなどのように10%近い銘柄も存在します。
このように配当利回りが高いほど保有資産は少なくても良いのですが、こうした銘柄は株価が下落しているため一時的に配当利回りが高く見えているだけで次の決算などで減配する可能性があることにも注意が必要です。
また配当利回りが高い銘柄は需要も大きいのでその分買われて割高になっていることもあります。
闇雲に買い付け回るのではなく、押し目買いを狙ったり、相場全体のの下落やリセッションで安くなることを狙ったほうが良いかもしれません。
50〜60年間連続で増配している銘柄に投資すれば滅多なことがない限り減配リスクも避けられるため、わずかな資産でも年間300万円を確保することは可能です。
しかし、将来的には減配するリスクがゼロとは言えず、急な資金需要で金融資産を切り崩さなければならないこともあるので、一定の預貯金を確保しつつ、将来に備えるため早めに高配当株の積み立てを行っておく必要があるのです。
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パウエル五郎

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