意外と知られていない!資本異動の基本的な原則10か条

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資本異動について

資本異動とは発行済株式数を調整することを言います。

より正確に言うと資本異動とは、会社の保有する株主資本の構成や量を調整する行為になります。

例えば、発行済株式数を増やす株式分割や、(公募などの)増資、自己株消却、株式分割、配当などが相当します。

増資

増資とは新たに株式を発行して投資家に対して割当を行う権利を付与します。

割当をどの投資家に対して行うかによって、株主割当増資・第三者割当増資・公募増資などがあります。

株主割当増資

既存の株主に対して新規に株式を発行して割り当ての権利を付与するものです。
権利を付与されているだけなので、割り当てを受けなくても構いません。
割り当て自体は受けなくても構いませんが、割り当てを受ける場合は市場価格よりも安い値段で購入することになります。
市場価格よりも安い金額なので増資に応じて市場で売るといったことをするため、市場価格も若干下落する傾向があります。
ただし、この方法は既存株主に対してのみ割り当てられる権利が付与されるので、事前に株主の意向を問う必要がないので臨時株主総会などは実施しません。

株主割当増資の場合、増資の前後で持分割合や株主構成に変化がなく、既存株主にとって不利益になることはありません

公募増資

新株を発行して多くの投資家に対して募集をかけ、割り当てを呼びかけるタイプの増資です。募集する投資家は特定の第三者や現在株式を保有している株主には限りません。
公募価格は現値より少し安く設定されているのでマーケットで売買されている値段で買うよりもお得に株式を取得することができます。
これは既存の株主には不満となるため、いつでも実施していいものではなく、株主総会を開いてその理由を説明し、特別決議という形で株主の了解を得なければなりません。
IPOと同じく、公募価格の決定には投資家がどれだけその株式を欲しているかという需要を把握してブックビルディング方式で決められます。

株主総会で了解を得なければ実施できないものの、公募増資をすることが決定した場合、既存株主の株価は目減りする可能性があるので不利益になる可能性があります

第三者割当増資

株式を発行する会社の取引先、金融機関、特定の株主、業務提携先、親会社、従業員など、特定の関係者に対して、関係強化、資本提携を行う目的で新規株式を発行して割当を行います。
その他、経営状態が悪化して公募増資をしても募集が想定を下回りそうな可能性がある場合において支援先に対して行うケースもあります。
前者の場合は割り当てられてものは権利をもらうだけなので必ずしも受ける必要はありません。
払い込み金額は株主割当増資同様、市場価格より少し安く割り当てられるので割り当てられた側は少しお得に株式を買うことができます。
既存株主はその分、割高に取得したことになってしまい不利になってしまうので、臨時株主総会を開催して、既存株主の是非を問う特別決議が必要です。

特別決議を行った結果、第三者割当増資によって提携関係が強化されて今後の収益見通しが明るくなった場合は株価にとってプラスに寄与する可能性があります

http://matsunosuke.jp/po-investment/

http://japanknowledge.com/contents/shikiho/hanrei06.html

http://www.jsda.or.jp/manabu/word/word52.html
http://www.kabu-gakkou.com/cat116/
http://www.funda-study.com/shihonidou.html

株式分割

株式分割とは発行済株式を分割して、一株あたりの価値を下げる行為を言います。

例えば、2分割する例で説明すると、

その株式を保有している投資家からしたら自分が持っている株価は半分になりますが

保有している株数も2倍になるので

メリットとしては株価が安くなるのでそれまで最低売買価格が高すぎて

買えなかった投資家の手が届くようになって投資家が増えて結果的に売買金額が増える可能性があります。

売買金額が増えると統計的に株価が上昇しやすくなるという統計結果もあるので

株主にも会社にも保有している株式の価値が上がるのでメリットがあります。

これは業績が好調な企業であるほど、注目度が上がるからだと考えられています。

また株式分割をすると株価が上昇する要因として買い手が増えることに加え、

売る時にも全部売るのではなく、一部だけ売ると言う選択肢が増えることで

売られた時の株価を下落する影響が薄くなるということもあります。

一方でデメリットとしては、

株式分割のメリットの最後に書きましたが分割して株価が安くなることで

売る時に売りやすくなるというため、

何かしらの資金需要が起きた時やちょっとした株価下落した時に

それまでは売るほどのことではなかったものの、気軽に売買できることによる売りが入りやすくなるというデメリットもあります。

これは売りも買いも両方容易になるということはどちらの注文も入りやすいということなので

結果的に業績次第ということになります。

株式分割のもう一つのデメリットとしては、

分割をしたら好業績であると見られることを逆手にとり

実態は何も変わっていないにも関わらず、

株価上昇を狙って経営者が株式分割を繰り返すといったことがありました。

好業績だから株価が上昇しすぎて投資家の手が届かなくなるのを

避けるため分割をするといった論理が逆転して解釈されています。

もし実態の伴わない分割があった時は投資家として注意が必要です。

分割した結果、株価が上昇せずに単価が安い単なる低位株となる可能性があります。

http://会社四季報.com/mikata/idou.html

http://kabukabu-kenkyu21.com/archives/11744

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パウエル五郎

名前:パウエル五郎 年齢:30代 経歴:サラリーマン時代は赤い銀行で国内外の株式のアナリストやファンドマネージャーなど一貫して株式のトレーディングに携わる。 現在は日本株の個人投資家として独立。2016年にアマゾンを購入してからひたすら買い増し、現在はVTなど世界分散投資も実践。

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