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投資の基本法則
株式投資の基本は安いところで買って、高いところで売ることです。
これを短期でやるトレーディング手法をスイングトレードと言います。
株価は基本的に企業の価値と投資家の需給によって決まりますが、
このうち、企業の価値はそこから生み出される収益によって決まります。
一部上場企業ともなると、上場審査を経ているので全く稼げないということはありません。
特に何十年も事業活動を継続している上場企業であれば稼ぐ機会(キャッシュポイント)を持っています。
それは自動車関連であればブランド力と信用と置き換えることもできます。
為替や世界同時不景気という外部環境の突発的な変化でも怒らない限り、トヨタの車の販売がパタンとなくなることはまずありません。
もちろん、不正会計や詐欺的行為を行った場合は別ですが。
しかし、どんなに優れたプロ野球選手にも好調な時と不調な時があるように、
企業の収益というものにも多かれ少なかれ季節性があって、稼げる時と稼げない時が交互にやってきます。
常に最高益の状態を作り出し続けることは難しいですからね。
例えば、以下のグラフをみてください。
トヨタ株に関して、左が短期間の日次ロウソク足、右が長期の月次ロウソク足です。
これをご覧になるとわかるように、株価には短期の周期を持つサイクルと長期のサイクルがあります。
トヨタの場合は、左図を見ると大体二週間の14日程度で山から谷になり、そのサイクルを繰り返しています。
同様に右図では、5年で山から谷になっていることがわかります。
どちらのサイクルをつかむかはあなた次第ですが、このような波はそう簡単には崩れることはありません。
この波の動きを理論化した学者もいて、エリオット波動理論と呼ばれたりします。
少々テクニカルな内容になってしまうのですが、要は株価のサイクルは波のように上下動を繰り返す修正があり、下方向の下端を谷と呼び、上方向の頂上を山と表現します。
波の中の谷で底を打ち、山で頭を打つようになります。
しかし、初心者が谷で買って、山で売るということは実際には非常に難しいです。
何も知らずにやるとあたりはずれがあるでしょうが、
失敗しない4つの基本原則をお教えします。
失敗しない4つの基本原理
上昇途中の銘柄を買わない
最初のやってはいけないことは株価が上がり続けているからといってその登り調子に乗り遅れないように上昇途中で買ってしまうことです。
相当な経験者でなければ株価の上昇が上り坂の途中なのか、山の頂上付近なのかを区別することは難しいです。
ほとんどの初心者は、まだまだ上がると思ってこうした銘柄を買ってしまいますが、すぐに下落して売り時を失ってしまいますので、上昇途中の銘柄は買わないほうが無難です。
それでも本当に株価が上昇している銘柄を買いたい場合は上昇の理由が何なのか原因を探りましょう。
その場合、仕手株ではないかということも気をつけてください。
調べた結果、本当にまだ上がると確信が持てる場合にのみ買いという決断を下してください。
欲張って山の頂上付近で売り損ねない
また、底値で買っても欲を張りすぎて上値を追いすぎることもしてはいけません。
特に短期の波を掴もうとしているのに、欲張りすぎて利益確定ポイントを逃してしまうことになりかねません。
短期の波の場合は利益の額が少ないかもしれませんが、売買金額の数パーセントの利益が出れば利益確定をしましょう。
この売る価格のことを利確ポイントと呼んだります。
短期の波であれば何日くらいで山と谷を繰り返すのか必ず把握すべきです。
波のサイクルが一週間くらいだと思って、自分で谷だと思って買ってから1ヶ月も保有するのは山を逃している可能性があるか、谷ではないところを買っている可能性があります。
ちょっとでも危ないと思ったら損切りをする
これはあまり想定したくありませんが、山と谷を見誤ってしまうことは初心者でなくてもどんな成功している投資家でもありえます。
まずは並のサイクルとタイミングをしっかり見極めましょう。
そのためには自分でチャートを書いてみるのも手です。
これは原始的かもしれませんが、驚くほどチャートの形状を頭に入れやすくなるので騙されたと思ってやってみることをお勧めします。
そうしてサイクルを自分の中でしっかり描くことができ、投資ポイントを見誤る可能性がぐっと低くなります。
しかし、いくらチャートを描いて研究しても、今が谷だと思った瞬間に投資をしてそれでもその後に下落が続いてしまい、外してしまった!と思う瞬間も訪れるでしょう。
そうした場合には迷わず売りましょう。
これを損切りと呼びますが、損切りは全ての投資行動の中でも最も重要なポイントかもしれません。
損切りを怠って下落した後に我慢しきれずに売ることほど人生で後悔することはありません。
損切りは損を出すことという意味だけではなく、売却した資金で他の銘柄を買う資金を得たと思ったほうがいいです。
一度下落基調になった銘柄を途中で止めることは難しいので、損切りしなかった時に失うはずの原資を得たとプラスに取りましょう。
株式市場からの退出しない
どんなに研究しても外部環境の突発的な変化は避けることは難しいです。
リーマンショックやギリシャショック、中国の不動産バブル、世界同時多発テロのようなことが起これば嫌でも株価がは下落します。
そうした時に上で説明したように、重要なのは自分の中で損切りするポイントを持っておくことです。
しかしもっと重要なのは、その後に株式市場から退出しないことです。
損切りした後に市場から去ってしまうと実損しか残りません。
繰り返しますが、損切りとはバブルが崩壊した時に他の銘柄を買うための原資を作るものです。
最悪、損切りせずに買い持ちしていればどこかで上昇するかもしれませんが、10年、20年後からしたらほとんどの銘柄の今の株価は底値です。
金融ショックがあれば底値で買うチャンスだと思って買い付けるようにしましょう。
株式投資で成功しているほとんどの投資家はバブルが崩壊した後のみんなが買わない相場で買い注文を入れているということを忘れてはなりません。
退出は損切りした後ではなく、利益を出した後にしましょう。
私はこれをサクセスリタイアメントと呼んでします。
まとめ
研究した期間の中で、山と谷を経験した回数がその投資判断の確からしさを表します。
そのためにはこれだと思う銘柄を決める必要があります。
銘柄の決め方は山と谷を複数回存在している期間をある程度確保できるよう、研究ができる期間が十分ある銘柄を選んでください。
十分な研究期間がない新興株は避けたほうがいいですが、そうでなければ株価は必ず波を描きます。
そして必ず株価の山と谷を見極めてから谷だと思うところで買うようにしましょう。
また外した時に潔く切れるかが投資の成功の可否を分けます。
潔く損切りしたら他の底値の銘柄を見つけて投資するようにしましょう。
株価が上がるか下がるかは確率的ですが、波動理論と山と谷を狙い撃つ方法は驚くほど効果的なので、一度試してみることをお勧めします。
簡単に利益を上げることができると思います。
損切りは実際に身銭を切ることにもなるので、もし心理的にできそうにないと思ったら返済予約注文が使える松井証券で安全に損切りできるようにしましょう。
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パウエル五郎

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