今さら聞けない!信用取引とは何か

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信用取引は怖いものだと思っていませんか?

事実、そう考える人は多いです。

なぜ多くの人が信用取引を怖いものだと思うのでしょうか。

その理由について解説する前に、まず信用取引がどんなものなのか説明しましょう。

信用取引とは

信用取引とは投資家が証券会社などから信用されることによってお金や株式を借り、それを使って売買をすることです。

この説明だけだと二つの疑問が出てくると思います。

一つは信用とは何か。もう一つは信用によって借りたお金や株式で売買することは通常の売買とは何が違うのかです。

信用とは何か

日常生活の中で使う信用という言葉は、信じてもらうことです。

例えば、あなたがお金を借りたい時、貸す側はあなたがそのお金を返してくれると思うから貸してくれるのです。こうした返してくれると思う根拠が信用です。

貸す側と借りる側が友人関係であれば長年の信頼関係に依存しますね。

信用取引における信用も同様で、貸したお金や株をどうやって返せるのかという根拠を提示しなくてはいけません。

それが委託保証金というものです。

信用取引を行うためには投資家は信用してもらうために証券会社に一定のお金を差し出さなくてはなりません。これを委託保証金と呼ぶのですが、委託保証金を提示することによって証券会社はその投資家を信用し、お金や株式を貸してくれるのです。

信用によってお金を借りたものの、万が一返せなくなったらこの委託保証金の中から返すことになります。

このように万が一返せなくなった時に返却の目処を委託保証金によって提示することで証券会社は投資家を信用することができ、お金や株式を貸してくれるのです。

信用取引全体像

信用取引の信用の仕組みについてご理解いただけたでしょうか。

では次にこの信用取引をすることによって投資家はどんなメリットがあるのか解説していきます。

信用取引によって何ができるか

レバレッジについて

感の鋭い方は先ほどの委託保証金のところで疑問を持たれたかもしれません。

つまり委託保証金があるなら、そのお金を証券会社に提示することなく株を買えばいいのではないかということです。

ここで登場するのがレバレッジという概念なのですが、レバレッジとは少ないお金でそれより多くの金額に相当する売買ができる取引のことを言います。

信用取引におけるレバレッジとは、証券会社に提示する委託保証金によってその金額よりも大きなお金を借りて株を買ったりすることができます。

具体的には、100万円の委託保証金を提示すれば300万円の取引を行うことができます。

証券会社は残りの200万円については、その100万円を提示してもらったことにより信用によって貸すことになります。

銀行がお金を貸す時に似ていて、担保を差し出せばお金を貸してあげるけど、返せなかった時はその担保を銀行が回収してしまいますよという概念に似ています。

こうしたレバレッジの概念は信用取引だけではなく、先物取引や最近話題のレバレッジ付きのETFなどの金融商品などにも使われており、より一般的な概念として普及しています。

空売り

信用取引によって可能になることはレバレッジ取引に加えて、空売りが可能になるということもあります。

レバレッジは証券会社からの信用によって、保有しているお金(差し出した委託保証金)より大きな金額を借りて株式を購入することでしたが、空売りとは保有していない株式を証券会社から株を借りて売ることです。

空売りした株は後で買わないといけません。これを買い戻しと呼びます。

下の図は空売りと買い戻しの図を表したものです。

縦軸が株価、横軸が時間を表していています。

図のAの位置の時間と株価で空売りをしてその後一定の時間が経過して右側のBの位置の株価で買い戻すとAとBの縦方向の差額が利益(赤字)になります。

通常の買った株式を売るという方法は分かりやすいですが、この空売りを利用すれば売りから初めて買い戻すということが可能になります。

信用取引_イメージ

レバレッジも空売りもどちらも信用によって(お金や株式を)借りるという部分は共通しているので信用取引と呼ぶのです。

信用取引が必要な場面

さて、信用取引にはレバレッジと空売りがあるということを理解したところでこうした信用取引がどのような場面で必要になるのかについてご紹介します。

レバレッジについてはわかりやすいと思います。

つまり少ない元手でより大きな金額を動かせるのでより大きな利益を手にすることができます。

空売りについてはどうでしょうか。

通常、買った株式を売るというのは分かりやすいですが、これだけでは上昇局面でしか利益を出すことができません。

空売りを利用すれば下落局面でも利益を出すことができますよね。

一年の中で毎年この下落が必ず起こる時期があります。

それが配当落ちというイベントです。

通常、多くの銘柄が3月に決算期末を迎えるため、配当をもらえる権利も3月末頃になります。

配当をもらえる権利というのはある日時で保有している投資家に対して与えられるものなのでその時期より前に集中してその株が買われ、権利が確定したら売るという現象が起きます。

そのため、権利確定するまでは株価が上昇し、権利確定日翌日以降は下落するという傾向があります。

この下落局面で空売りして落ち着いてから買い戻せば利益を出すことができます。

信用取引で株式で利益を上げる方法

株価は短期的には上昇する確率と下落する確率が半分ずつと言われています(ランダムウォーク理論)。

上昇と下落が半々で発生するのに買いから入って売り抜ける上昇局面でしか利益を上げられなければ利益を確保する機会も半減してしまいます。

下落局面でも利益を上げることができれば収益率も2倍になります。

ランダムウォーク理論

アメリカのプリンストン大学 のバートン・マルキール博士が株価を予測する研究を行った結果、様々な経済指標を使って将来の株価を予測するよりも、上昇と下落がほぼ互角の確率で発生するようなランダムな値動きとなるようなモデルとしたほうが実際の株価とのフィット率が良いと言うことがわかっています。これをランダムウォーク理論と呼ばれていて、株式のみならずマーケット全般的な共通認識として知られています。

まとめ

信用取引の種類と仕組み、メリットについてご理解いただけたかと思います。

確率的には上昇局面と下落局面は50%ずつの確率で発生するので、その両方の局面で利益を出せるようになるというメリットが信用取引をする上で最も大きな存在意義だと思います。

仕組みを理解すれば怖いものではないので、上手に活用して更に利益を上げやすい環境を作っていきましょう!

より詳しく見る場合はこちらでご確認ください!

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パウエル五郎

名前:パウエル五郎 年齢:30代 経歴:サラリーマン時代は赤い銀行で国内外の株式のアナリストやファンドマネージャーなど一貫して株式のトレーディングに携わる。 現在は日本株の個人投資家として独立。2016年にアマゾンを購入してからひたすら買い増し、現在はVTなど世界分散投資も実践。

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