【失敗談】甘えの感情でシグナル投資が鈍る

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日経レバレッジのロングポジション

私は、3年前にアベノミクス相場が始まってからETFの日経レバレッジを中心に取引をしています。日経平均の2倍の動きをしますから利益を取りやすいという考えがあるからです。それに私の場合は、あまり小型株との相性が良くないので、大型株を中心に取引をしていた時期もあるのですが、銘柄によっては横ばい状態が続くこともありますので、日経レバレッジだけを取引することにしたのです。

アベノミクス相場が始まってから上昇相場が続いていましたので、基本的に空売りはしないで、ポジションは常にロングでした。マーケットの環境によっては日経平均株価が1000円程度下落することはありましたが、過去3年間の相場では必ず相場は上昇基調に復帰したので、ロングのポジションが含み損の状態となっても損切りはしないで持ち続けるスタイルを貫いていました。

基本的な判断基準は、日足チャートで底値と思われるところで日経レバレッジを買いこんで、いったん天井圏と思える状態で利益を確定する方法です。

大きな損失

こうした強気スタイルで初めて失敗をしたのが2015年8月のチャイナショックでした。この大幅下落で私は300万円の損失を出しました。

実は、チャイナショックの予兆はありました。私は日足チャートのMACDを売買判断の基準にしているのですが、2015年の8月17日の時点で、MACDはデッドクロスしており、売りシグナルが点灯したのです。ちなみに、この日の日経平均の終値は20620円でした。ですから、この日に日経レバレッジを処分していれば、損失を出すどころか、少額ですが利益を得ることができていたのです。

しかし、私はこの売りシグナルを無視しました。「どうせ、また戻るさ」という安易な気持ちに負けてしまったのです。いま振り返れば愚かな発想をしてしまったと思うのですが、アベノミクス相場においては「どうせ、また戻るさ」で成功していたのです。

ところが、このときは戻りませんでした。翌日の8月18日の終値は20550円で少しの下落でしたので、あまり気にしなかったのですが、さらに翌日の8月19日には日経平均株価の終値が20220円となっていました。このとき、日足チャートの形状が明らかに下落トレンド入りを示唆していました。ローソク足が長い陰線を引いたのです。さらに、MACDの形状も下放れを示唆していました。本来ならば、この日に日経レバレッジを全て処分すべきでした。しかし、持ち続けてしまいました。「どうせ、また戻るさ」と依然として思いこんでいたのです。

アナリスト意見を鵜呑みに

しかも、この頃利用していたインターネット証券の看板アナリストがオンラインセミナーで「日経平均の目標位置は23000円」と高らかに主張していましたし、8月上旬に中国出張したときの印象として「中国経済はまったく問題ない。中国ショックなど発生するわけがない」と断言したのです。私は、この看板アナリストを完全に信頼しきっていました。また、このインターネット証券の社長も毎月1度オンラインセミナーを実施していて、個人投資家の質問にすべて回答していくのですが、この社長さんも「仮に日経平均株価が大きく下落することがあっても、最悪でも19000円で下げ止まる」と8月に発言していたのです。ですから、私は安心しきっていました。自分自身の資産についてリスク管理を行うことを、完全に放棄していたのです。

そして8月20日、日経平均株価の終値が、ついに20000円に接近する20033円まで下落し、MACDのラインの位置がマイナス圏内に突入しました。MACDがデッドクロスして、しかもMACDラインの位置がマイナス圏内に突入すると、たいていは下落トレンドが数日は続きます。その経験則を知っていながらも、まだ私は日経レバレッジを持ち続けました。この時点ではまだ日経平均が20000円を割っていなかったので、危機感がなかったのです。それに、迂闊にもインターネット証券の社長の「最悪でも底値は19000円」という言葉を信じていたのです。

8月21日の日経平均株価は、少しは反転すると思っていたのですが、この日の終値は19430円でした。この状態になると、私の心理状態は「日経平均が19000円になったら、日経レバレッジを追加買いしよう」という状態になっていました。19000円が底値だと思い込んでいたからです。もはやテクニカル指標のチェックが意味をなさない心理状態となっていました。いま振り返ると、なぜそこまでインターネット証券の看板アナリストや社長を信用していたのか、自分でも不思議です。明らかに誤った判断でした。

不時着と反省

さらに日経平均株価は下落し続けました。8月24日は一気に18540円となり、私は恐怖感を感じてしまい、日経レバレッジを追加買いするのではなく、この日の14時30分頃に全てのポジションを決済しました。敗戦結果は、約300万円の損失でした。

この失敗の教訓は、テクニカル指標こそ第一に参考にすべきであって、他人の発言に追随してはならないということでした。

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パウエル五郎

名前:パウエル五郎 年齢:30代 経歴:サラリーマン時代は赤い銀行で国内外の株式のアナリストやファンドマネージャーなど一貫して株式のトレーディングに携わる。 現在は日本株の個人投資家として独立。2016年にアマゾンを購入してからひたすら買い増し、現在はVTなど世界分散投資も実践。

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